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子供の野菜嫌いは遺伝子のせい!?苦味の感受性が体にもたらす影響とは?

野菜ジュース(スムージー)の食材一式の写真こんばんは!

皆さんは野菜が好きですか?子供の頃から食べることができましたか?私は今はどんな野菜も好きで食べられますが、昔は人参やピーマン、ブロッコリーは大の苦手でした。体にいいから!好き嫌いはだめ!という理由から渋々食べていたのを覚えています。独特の香り、えぐみ、苦味がありますよね~。実は野菜嫌いの原因の1つに遺伝子が関係していると考えられています。遺伝子と苦味の感受性が体にもたらす影響について書いていきます。

味を感じる仕組み

苦味は毒物を食べないための機能と考えられています。苦い味を呈する物質の中には毒物も多く含まれています。毒も見方を変えれば薬にもなるため、苦いもの全てを口に入れることがダメというわけではありません。

人は舌にある味蕾に存在する味細胞で味を感じます。苦い味は、苦味物質が味細胞にあるTAS2Rと呼ばれるタンパク質にくっついて感知さます。このタンパク質は25種類報告されていて、この世に存在する苦いものの味は25種類のどれか、または複数のTAS2Rが活性化されます。

遺伝子のわずかな違いが、苦味に敏感な人と鈍感な人を分ける

先に苦味を感知するタンパク質は25種類あることを書きました。このタンパク質の1つTAS2R38はアブラナ科の野菜の苦味物質によく似た構造のフェニルチオカルバミド(PTC)の苦さを伝える働きをしています。PTCの苦味は強く感じる人と感じない人がおり、その差はタンパク質をコードしている遺伝子の配列がちょっとだけ違うからです。TAS2R38の遺伝子の差は野菜成分の苦味耐性とも相関があると考えられています。この敏感と鈍感の違いは単なる味覚の話にとどまることなく、その人の嗜好や体格にまで影響をもたらしています。

苦味の感受性の違いは嗜好、体格、病気のかかりやすさに影響

苦味に敏感な人と鈍感な人を比べるといくつかのことが明らかになっています。敏感な人は苦味に限らず、甘味、酸味、塩味など他の味も敏感に感じる傾向があります。またアブラナ科の野菜以外にもアルコールやコーヒー、グレープフルーツなども好まないようです。野菜を避けるため大腸ポリープができる可能性が高いとか。

一方、鈍感な人はアルコールの消費量が多い、幼少期に甘いものを好まず虫歯が少ない、なんでもよく食べるせいか体格がいいと言われています。甲状腺の病気や細菌性の副鼻腔感染症にかかりやすいことがわかっています。

最後に

今日は苦味の感じ方が人にもたらす影響について書いてみました。これらは今調査されて明らかになっていることで、今後もっと遺伝子わずかな違いがもたらす影響について明らかになると思います。野菜嫌いが遺伝子レベルで決められていたらどうしようもないですが、人の食の好みは環境から受ける影響も大きいので子供が野菜嫌いでも心配しなくていいと思います。遺伝子検査を受ければ、苦味に敏感または鈍感のどちらのタイプかはっきりしますよ。

本日もご覧いただきありがとうございました。