あれこれぼやきたい。

30すぎてハロプロにハマった女の日常

ウイスキーに水を垂らすとおいしくなるのはなぜ?

グレンモーレンジのウイスキーを提供するバーテンダーの写真

こんばんは!

みんさんはお酒を飲みますか?私はビールやワインは楽しめますが、あの樽っぽい香りが苦手でウイスキーはまだ飲めません。でも、ウイスキーをグラスに入れて味わうあの姿って渋い大人!って感じがして憧れるんですよね~。昔苦くて飲めなかったビールがいつの間にかおいしく感じるように、ウイスキーを嗜む大人になれる日を夢見ている今日のこの頃です。

ところで、ウイスキーに水を垂らすとおいしくなるらしいんですがご存知ですか。しかもたった1滴垂らすだけでも味わいに変化があるそう。試したことがない私が言うのもなんですが、それって勘違いじゃないの?って調べてみました。なんとこの1滴の水がもたらす変化は科学的に証明されていました。すみません!本日は、水にウイスキーを垂らすとどんな現象が起こるのか書いていきます。

ウイスキーとは

ウイスキーとは蒸留酒の1つです。とうもろこしや大麦などの穀物麦芽酵素で糖化し、アルコール発酵させ蒸留したものです。その後熟成期間を経て我々の元へやってきます。飲み方はそのまま飲むストレート、氷を加えて飲むロック、炭酸を入れて飲むハイボールなどがあります。今回はストレートの状態で水を垂らすシーンを想像して話を進めていきましょう。

ウイスキーの香り

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ウイスキーの香りを表現するとき”スモーキー”という言葉が使われます。スモーキーとは樽っぽい香りのことを指し、その正体はグアイアコールという物質によるものです。ウイスキーにはその他にも、バニラの香り成分であるバニリン、酢酸エチル、リモネンをはじめとした様々な香り成分が含まれています。

水を垂らすとウイスキーの中で何が起こる?

ウイスキーの希釈と風味の変化の謎は、スェーデンのLinnæus大学のチームよって2017年に解明されました。コンピューターでシュミレーションにより水、アルコール、香り成分グアイアコールがどのような形で溶液中に存在するかをエタノール濃度別に検証しました。

www.nature.com

ウイスキーに水を垂らすと美味しくなる、その理由は香り成分のグアイアコールが液面と空気の境目に集まるからです。とは言っても、ウイスキー中のエタノール濃度によって香り成分の分散の仕方は変わるそうです。

エタノール濃度が27-45%のウイスキー場合、希釈すると空気とお酒の表面にグアイアコールが出てきて味や香りが増すそうです。一方、エタノール濃度が濃い液体(59%以上)では、グアイアコールは液の全体に広がり、液中にとどまるため香りが立ちにくくなると考えられています。

大抵のウイスキーはアルコール度数40%前後まで希釈されてから出荷されます。それならストレートのウイスキーに1滴水を垂らしただけでも、香り成分が液面に上昇して香りが良くなることが想像できますね。今日はウイスキーに水を垂らすと美味しくなる仕組みを書いてみました。希釈して香りの変化を楽しみながら飲んでみたいものです。果たして私がウイスキーを味わえる日は来るのでしょうか?本日もご覧いただきありがとうございました。