文様の話 流水
こんばんは!
少しずつ暖かくなり、水遊びのシーズンもあっという間に来てしまいそうですね。
文様として古くから愛されている柄の一つに「流水」があります。漢字の通り、水が流れる様子です。水は全ての生命に大事なもので人の生活にずっとあったものなので、文様として描かれてもおかしくはないですが、決まった形はないはずなのに形にして表すのは不思議な文化だなと感じます。流水はどんな意味が込められて使われてきたのかみてみましょう。
苦難、厄災を流す
流れる水は腐らず清らか
などが挙げられます。
格調の高い観世水(かんぜみず)
渦を巻く水の様子が描かれています。能楽の観世家が使用しました。能装束や小袖に用いられたことで江戸時代に流行したと言われています。
水の流れる様子は藤や桜、もみじなど季節の植物と一緒に描かれる場合もあれば、水の模様だけの場合もあります。着物の場合は季節を感じるデザインでなければ、通年で切られることもあるようです。
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