あれこれぼやきたい。

30すぎてハロプロにハマった女の日常

今大注目の昆虫食、その味は?メリットは?危なくないの?

こんばんは!連休中は昆虫食について調べていました。最近はいろんな食品メーカーからコオロギを使った製品が販売されたりと何かと注目度が高まっています。今日は昆虫食がどのようなものか書いていこうと思います。

 

f:id:kappadear:20210510190433j:plain

昆虫食って?

昆虫食とは、コオロギ、イナゴなどの昆虫を食品として生産、加工された食品です。英語ではエントモファジー、インセクトイーティングとして広まっています。日本では昆虫食で定着していますね。昔は日本でも食べられる昆虫が50種類はあったとされています。報告なので、実際食品として定着していたかどうかは定かではありません。

 

f:id:kappadear:20210510190512p:plain

現在、日本の昆虫食といえば、ハチノコやイナゴの佃煮が有名ではないでしょうか?とはいえ新しいもの、慣れないものに人は心理的なためらいを感じるものです。口に入るものならなおさらです。これまでいろんな技術が誕生しましたが、化学調味料GMOなど受け入れられる人もいれば、いまだに食べられない、受け入れられない方もたくさんいます。今日は昆虫食がどのようなものか、メリットやデメリットも含め書いていきます。

 

なぜ今昆虫食なのか?

昆虫食が注目されるきっかけとなったのは、2013年の国連食糧農業機関(FAO)から「食用昆虫類:未来の食糧と飼料への展望」という発表によります。この報告によると「昆虫は少なくとも20億人の伝統食の一部を構成する。1900種以上が食糧として利用されていると伝えられる」とのことです。この報告は、昆虫を食べろ、家畜を減らせと言いだしたわけではなく、これからは昆虫を食糧の1つとして捉えようと提唱しています。ここから昆虫を食糧とする流れが大きくなったと思います。ちらっとみてみただけでも、東南アジア、アフリカの国々では昆虫が食べ物として食されていることがわかりました。最近はサステナブル~とかSDGとか持続可能な社会を謳ったビジネスが加速していることもあり、昆虫食への注目はますます高まっています。

 

昆虫食のメリットとデメリットは?

ではなぜ、昆虫食が注目されるのか?その理由は昆虫を食品として捉えた時のメリットが大きいと考えられているからです。ではメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

①家畜に比べ昆虫の生産は環境に優しい説

温室効果ガスの排出は家畜を育てるのをやめれば減らせる。牛のゲップが地球温暖化を加速させる…こんな話を聞いたことはないでしょうか?

実際これまで報告されているデータでは、昆虫の生産で生じる温室効果ガスは、他の家畜に比べて少ないこと、使用する水の量や使用する面積も少なくて済むことが明らかになっています 

例えば、2013年のFAOの報告では、タンパク質1Kgを得るのに必要な餌の量はコオロギ1.7kgに対し牛では10Kgも必要だとされています。

  

f:id:kappadear:20210510193057j:plain

 参考:http://www.fao.org/3/i3253e/i3253e.pdf

下の図はミールワーム、牛乳、チキン、ポーク、ビーフそれぞれ1Kgのタンパク質を生産するのに排出される温室効果ガスの量、必要な水の量、土地を示したグラフです。ビーフに比べミールワームは圧倒的に環境に与える負荷が少ないことがわかりますね。 

f:id:kappadear:20210510192328p:plain

参考:http://www.fao.org/3/i3253e/i3253e.pdf 

これは将来的に懸念されている食糧不足、水不足、土地不足の解消に役立つとされています。

 

②栄養。高タンパク。必須アミノ酸を多く含む?!

タンパク質は筋肉、骨、血液のもとになる栄養素です。タンパク質は分解されてペプチドやアミノ酸として体内に吸収され使われます。必須アミノ酸とは体が合成することができず、外から摂取しなければいけないアミノ酸をさします。フェニルアラニン、バリン、スレオニントリプトファン、イソロイシン、メチオニン、ロイシン、リジンが分類されています。

f:id:kappadear:20210510190529p:plain参考:http://www.fao.org/3/i3253e/i3253e.pdf

 

 ※ 昆虫の栄養価は乾燥状態で評価されているケースがあるため、実際の栄養価は言われているほど高くないとも言われています。また、栄養価は昆虫や育った地域により変動すると言われています。

デメリット

①アレルゲンの可能性昆虫は生物学の分類上、エビやカニなどの甲殻類と近い位置に存在します。同じ節足動物として分類されています。そのため、食べることでアレルギー反応を起こす可能性があると考えられています。甲殻類にアレルギーがある方は特に注意した方がいいと思います。

 

②見た目がえげつない&独特の味

まず、受け入れられない理由は見た目です。いくら環境によく栄養満点でも、不快感を覚えながら食べるのでは食事は楽しめません。今は昆虫のパウダーも出ているので、見た目が無理でも試してみたい方はそちらを試した方がいいと思います。今はパンや麺類に混パウダーを混ぜた商品も出ているのでそちらを試した方がいいかもしれません。

 味に関してですが、個人的な感想としては、昆虫食は少し臭みがあります。私が挑戦したのはコオロギ二種類ですがどちらも藁のような、ハムスターを飼う時のオガクズのような香りが後からぷーんとそこはかとなく漂ってきます。旨みを感じた後にくる後味、あんまり好きではないです。

最後に

f:id:kappadear:20210510191006j:plain

2025年には18億人の人が食料難に直面するという報告もあります。環境面に優しく、未来の食糧問題を解決する可能性を秘めた昆虫食は救世主となるのでしょうか?よく、ナマコを最初に食べた人は勇者だ!なんて話聞きませんか?いつか昆虫食もそんな風に言われる日が来るのでしょうか?今後の流れに注目したいと思います。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。