文様の話 ひょうたん
こんばんは!本日は瓢箪(ひょうたん)について書きます。瓢箪というと昔話のイメージが強いのは私だけでしょうか?おじいさんがお酒の入った瓢箪を持って、酒盛りしているイメージがあります。さて、個人の感想は置いおき、早速瓢箪のもつ意味や使われ方について書いていこうと思います。
瓢箪(ひょうたん)
末広がりの瓢箪は古くから縁起の良いものの象徴です。真ん中がくびれた、上が小さくて下の部分が大きく広がったユニークな形をした植物です。現在の日常生活ではあまり見かけないかもしれませんが、古くから使われてきた文様です。私が最近見かけた瓢箪は、風呂敷と七味の入った容器でした。どちらも蕎麦屋でみた気がします。
瓢箪(柄)の意味は?
子孫繁栄、商売繁盛、無病息災、厄除けなどがあります。
昔から縁起のいいもの、柄として使われています。その理由はたくさんあります。
瓢箪は種子が多い▶︎ 子孫の繁栄、幸せを呼ぶ象徴
幸せのシンボルかつ、蔓が巻きついて離れない▶︎商売繁盛
とってつけたような感じですが、昔も今も人はこうやって験を担いでいるのでしょう。
瓢箪は三つ揃うと三拍(瓢)子揃って縁起がよく、6つ揃うと無病(六瓢)息災を表すとされています。
ひょうたんと戦国武将
歴史に詳しい方だと、瓢箪というと豊臣秀吉だ!と思う方もいらっしゃるはずです。
瓢箪は秀吉が戦の際に馬印として使ったからです。馬印とは戦国時代に自分の所在を明らかにするために馬や本陣近くに立てた目印です。瓢箪を逆さに飾った逆瓢箪を戦の際に馬印として飾っていたようです。そして戦に勝つたびに瓢箪の数を増やしていったと言われています。その様子を柄にしたものが千成瓢箪です。
引用しやすい文献が見当たらなかったので、パワーポイントで作ってみました(ちょっと不気味に感じますが)。逆さ状の瓢箪が連なって木のような形をしているこの模様が千成瓢箪です。
最後に
瓢箪はとってもユニークな見た目です。今は植物自体はあまり見かけませんが、ひょうたんをモチーフにした柄物は、身の回りに潜んでいるのかもしれませんね。本日もご覧いただきありがとうございました。