文様の話③ ぷくっとした見た目がかわいい千鳥
こんばんは。だんだん寒くなってきましたね。朝晩の寒さに慣れるのにまだ時間がかかりそうです。
チドリは水辺に集まる鳥の群れのこと
千鳥とは海や川などの水辺に群生する鳥の総称です。愛らしい姿と哀愁漂う鳴き声は平安時代から人気だったそうです。
可愛らしい見た目と意味
千鳥は家内安全、調和を表すシンボルとして親しまれています。和文様では梅、鶴、かめのようにお上品な模様が多い中、チドリはかなりぷっくりした可愛らしい見た目をしています。抽象的な描かれ方をしているのも特徴です。
千鳥は青海波(波の文様)と一緒に描かれることが多いです。2羽の鳥が波の上を飛んでいるデザインは多く見られます。波は困難を意味し、それを乗り越えていく千鳥は夫婦に例えられます。つまり、夫婦で困難を乗り越えていけるようにと家内安全のシンボルとして用いられています。
千鳥といったら格子柄
まるっとした鳥のデザインもいいですが、近年では千鳥格子の方が有名ではないでしょうか。2色の千鳥が連なって飛ぶ姿に見える柄です。見た目が可愛らしいチドリは食器や、手ぬぐいなどに多く見られます。一方、千鳥格子は現代の日常的なファッションに多く取り入れられていると感じます。千鳥は実はいろんなものにデザインされているため、目を凝らしてみると意外なところで発見できるかもしれません。
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