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ノーベル医学生理学賞を受賞したTRPって何?

乾燥ハーブと古書の写真

こんばんは!ノーベル賞受賞者の発表が始まりましたね。ノーベル医学生理学賞はTPRを発見したデイヴィットジュリアス教授ら2人が受賞しました。今日はこのTRPについて調べたので、TRPがどんなものか超簡単に書いてみようと思います。実は私たちのとっても身近にある存在だったのです。

TRPとは?

Transient Receptor Potentialの略で、人の体では口、目、皮膚、消化管などに存在するタンパク質です。痛い、辛い、冷たいなどの感覚を感知する働きをしています。つまり、カレーを食べた時のからさやスパイシーさはこのTRPがあってこそ楽しめるってわけですね。TRPはいくつか種類がありそれぞれ役割があると考えられています。

最も注目が高いTRPを例にあげます。

 

TRPV1 →唐辛子の辛味、熱さ(45℃以上)、痛み 

TRPA1→胡椒、ワサビのピリピリ、温度(18度以下)、痛み

TRPM8→メントールのスースー、ひんやり

TRPV4→お肌のバリア機能をキープなど

TRPにどんな期待ができる?

TRPは先にも書いたように体のあちこちで痛みや危険を感じたり、体の恒常性をキープする働きをします。TRPの存在が発見されてから、TRPの反応を進める物質と反応を止める物質が次々に発見されました。

病気の治療

TRPは炎症性腸疾患や前立腺癌などと関係があると言われています。TRPの反応を制御することは病気の治療や痛みの緩和につながると考えられています。先に書いたTRPの反応を進める物質、止める物質が薬になる可能性が高いです。

お肌のケア

他にも、TRPは肌の維持、日焼け後の痛みや化粧品の使用感(ひんやり、好ましくない刺激)に関わると言われており、化粧品会社はいい化粧品を作るためにこの分野で研究を進めています。

最後に

デイビットジュリアス教授は何年も前からノーベル賞の候補の1人として注目されてきました。この分野の研究者にはとても嬉しいニュースだったと思います。この先生がTRPを発見してくれたおかげで、癌や炎症の痛みの治療が進んでいると思います。ノーベル賞を取ったことが追い風になってさらなる発展があるといいですね。

本日もご覧いただきありがとうございました。