赤ちゃんの肌は保湿が大事!肌のバリア機能とアトピー性皮膚炎
こんばんは!最近子育てに関して調べることが多くなったので、子育てというカテゴリーを新たに作ってみました。子供が生まれてから良く言われたことは、お風呂の後は必ず保湿!1日2回は保湿!とにかく保湿せよの大合唱でした。今日はその理由を書いていきたいと思います。赤ちゃんの肌と保湿、アトピーの関係性とは如何に?!
アトピー性皮膚炎とは
アトピーとはかゆみのある湿疹が皮膚にでき、良くなったり悪化したりを繰り返す病気です。肌のバリア機能の低下が関与しています。肌のバリアが弱いため、外からの刺激が入りやすくなっておりこれらが免疫応答と結びつき炎症を引き起こします。かゆみを伝える神経が皮膚の表面まで伸びてきて痒みを感じやすい状態になっています。
保湿でアトピー性皮膚炎は避けられる?!
最近の研究では新生児の肌バリアの機能低下がその後のアトピー性皮膚炎とアレルギーの発症に関与していることが明らかになっています。国立生育医療センターの研究でも保湿して赤ちゃんも肌のバリア機能を整えてあげることでアトピーの発症率が下がる可能性が示されています。(保湿でアトピー性皮膚炎、湿疹の発症は低下するけれど、保湿とアレルギー発症には関連が見られなかったとのこと。アトピー性皮膚炎、湿疹の発症とアレルギー感作には関連がある。)
肌のバリア機能を整えるには保湿が大事
バリア機能とは肌表面の角質層が整っており、外部からの刺激や異物の侵入を防いだり水分が逃げないようにする働きのことです。バリア機能は誰もが持っている機能ですが、環境ストレス、普段のケア方法などによってその働きに差が出ます。バリア機能の低下は、ちょっとした外部の刺激にもかゆみ痛みを感じてしまい、肌が傷ついたり、炎症が起きたりします。現在は保湿によって肌のサイクルを整えることでバリア機能を保つと考えられています。
アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係
かつては食物アレルギーを持つ子がアトピーを発症すると考えられていましたが、今は逆にアトピー性皮膚炎が食物アレルギーの発症に関わると考えられているそうです。アトピー性皮膚炎により肌のバリア機能が低下している部分から食物成分が侵入することで食物アレルギーを発症することがわかってきました。
例えば、赤ちゃんのいる部屋でお菓子を作るとします。部屋に小麦粉が舞ったり、卵がついた手で赤ちゃんに触れることで皮膚表面に食品がつく可能性があります。アトピー性皮膚炎の子供の場合、皮膚が荒れているため食物成分が中に入りやすいのです。皮膚から体内に入ることでその成分が体にとって異物と認識され食物アレルギーの原因になります。
保湿の目安はティッシュがくっつく程度!
ここまでで、保湿が大事なことはなんとなくわかりました。ところで1度の保湿でどのくらいの量の保湿剤をつけたらいいのか悩みますよね。
目安は保湿した肌にティッシュを乗せた時、くっつく程度でOKだそうです。肌の保湿が大事なのは大人も赤ちゃんも同じなんですね。本日は赤ちゃんとアトピー性皮膚炎、食物アレルギーの関係について書いてみました。ご覧いただきありがとうございました。