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シンプルだけが日本の美しさではなかった!国内外に影響を与えた有田焼と柿右衛門の歴史

伊万里焼のお皿の写真

こんばんは!本日は有田焼について書いていきます。日本の美の価値観を語る上で必ず出てくるキーワード「わび、さび」。無駄なものを排除したシンプルさが取り上げられがちですよね。千利休が提唱した茶湯が注目されがちです。しかし、調べてみると昔から日本には茶湯のシンプルさの流行とは別に、華やかさを好むセレブも一定数いたようです。器で華やかな作品を作った代表には野々村仁清柿右衛門がいます。芸術分野では尾形光琳狩野派も派手な方だと思います。本日は絵付け、色絵が美しい日本初の磁器、有田焼について書いていきます。

有田焼とは?伊万里焼との違いは?

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佐賀県有田町周辺で生産される磁器を有田焼と呼びます。17世紀初め、朝鮮の陶工李三平が白磁の原材料となる陶石を発見したことから全ては始まります。日本で初の磁器の生産に成功します。これまで陶器しか作れなかった日本では大ニュースだったのです。白くきらっと光る器は瞬く間に日本中を魅了しました。有田焼の成功により、各地の陶器、焼きしめの生産は下火になってしまいます。有田焼は伊万里焼という呼び方もされます。これは昔有田で作られた有田焼が伊万里の港から輸出されていたため伊万里焼という呼ばれ方もされます。

 

kappadear.hatenadiary.com

 

有田焼の特徴

・磁器・藍色の絵付け
白磁に藍色の絵付けをしています。和洋どちらにも合わせやすいデザインが豊富です。

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・カラフル

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・手法(初期伊万里柿右衛門、鍋島)が開発された

マイセンにも影響を与えた柿右衛門とは?

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展覧会情報 | 展覧会情報 |大阪市立東洋陶磁美術館


柿右衛門は有田焼の中でも昔から現在まで人気のある窯元の1つです。現在は15代目だとか。初代酒井田柿右衛門は日本で初めて色絵磁器の生産に成功した日本の焼き物に色彩をもたらした人物の1人です。長崎滞在中の中国商人から技術を習得したそうです。
柿右衛門の特徴の1つは、濁手と呼ばれてる温かみのある乳白色にあります。柿右衛門は濁手の素地に余白を生かして花鳥風月がデザインされています。

昔は西洋に輸出された磁器は中国がメインだったのですが、内乱により輸入が困難になりました。その際オランダの東インド会社が代わりに目をつけたのが有田焼でした。エギゾチック、豪華なデザインは瞬く間に西洋で人気になりました。後に、マイセンの作品にも影響を与えたと言われています。 

有田焼にはシンプルな染付けのものから、豪華絢爛なカラフルなものまで様々なデザインがあります。興味がある方は陶器市を除いてみるのもいいと思います。箱根にある岡田美術館では国内外のたくさんの陶磁器コレクションを鑑賞することができるので、見に行くのもおすすめです。

本日もご覧いただきありがとうございました。