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30すぎてハロプロにハマった女の日常

ひびの入った器たち「貫入」

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こんばんは。

今日は「貫入」という表面にひびの入った器について書きます。

 

ひびが入った食器たち

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貫入のある器を拡大してみましょう。全体に亀裂が入っていますね。

これはひび割れてしまった不良品というわけではありません。貫入と呼ばれるひびです。ひびが入るべくして作られる場合もあれば、偶然ということもあります。ひびの入り方もはっきり見えるものから、目を凝らしてみないとわからないなんてことまで色々です。この貫入、焼き物の産地は限定されていませんが、萩焼や京焼によく見られます。

私もいくつか持っているのですが、京都で買ったものが多いです。清水寺の周辺にはたくさん器のお店がありますが、貫入の入った器を多く取り扱っている店が多いです。最近は清水寺のメイン通りは以前より海外の観光客向けの派手な器が並べられているような気がして少しさみしい感じもします。

ひびが入る仕組み

なぜこのように細かなひびが器全体に見られるのかというと、原因は素地と釉薬(表面のガラス質)にあります。焼きものは焼成後の冷却中に縮む性質があります。釉薬と素地の収縮率が異なると表面のガラスが耐えられなくなりヒビが入ります。ひびは表面のガラス質の内側に入ります。この時ピーンと高い音がするそうです。

最後に

光を浴びてキラッと輝く表面が美しい貫入。貫入のひびには水分が染み込みます。お茶、コーヒーを繰り返し入れることで使ううちに経年変化が見られます。色の変化を軽減したい場合は、使用前にお水に浸してからお使いいただくことをおすすめしています。また、ご使用前に目止めをすることで匂いや汚れ移りを軽減することができます。

 

kappadear.hatenadiary.com

 

本日もご覧いただきありがとうございました。