粉引という器。
粉引という器をご存じでしょうか。こなを引くとかいてこひきと呼びます。粉を引いたように白いことからこの呼び方が定着したようです。
粉引について
茶色い素地(器を形成する粘土)に白い化粧土を浸しがけし、透明な釉薬をかけて焼き上げた器を粉引と呼びます。
元々は高麗茶碗として、朝鮮半島から日本へ伝わりました。遠い昔、中国で作られる白磁は焼き物界の憧れの存在でした。しかし、中国の磁器は当時とても高価なもので、そうそう手に入れられないものでした。白磁を真似して、白い器を作ろうとして生まれたのが粉引です。
粉引の特徴
粉引にはいくつか特徴があります。
①温かみのある白
白化粧をした器は白磁のきりっとした白とは違い、温かみを感じる白をしています。
②鉄の点
いたるところに黒い点が見えます。これは粘土に含まれる鉄分が点となって現れたものです。この鉄点もいいアクセントなのです。人によってはさびと呼ぶ人もいます。
③御本
白化粧をした器は焼成後に、桃色の斑点が見られることがあります。御本の現れ方はランダムで予測ができません。同じように焼いても、全体的にピンク色の斑点が見えるものから、白っぽいものまで様々です。御本も粉引の魅力の1つなのです。
④火間
先にも書いた通り、粉引は赤茶色の素地に白い化粧土を浸しがけして作られます。この際、化粧土がかからず、素地の赤茶色が見える部分を火間と呼びます。火間は粉引の魅力として長い間愛されています。全ての粉引に火間が見られるわけではありません。個人的には火間は昔の茶器などで楽しまれていた印象があり、現在の粉引はそれほど火間を重視していないように思います。
扱うときの注意点
最後に、粉引は美しい器なのですが、扱いには少々注意が必要です。
吸水性が高いため、使う前には10分ほど水に浸してから使うことで食品中の匂いや汚れ移りを軽減できます。素地と化粧土と釉薬の三層構造になっているため、衝撃に弱いのも事実です。
何かの際にぽろっと、化粧土がかけてしまい赤茶色の素地が顔を出します。私も何個かかけてしまったことがあります。それでも使えますが。。。
最後に、粉引の白は、安らぎを生む色だと思っています。私自身、家でくつろぎたいときは粉引をよく使います。白い器選びをされる際には、ぜひ粉引も候補に入れてくださいね。
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アサイーボウル
こんばんは
果物が恋しくなって、アサイーボウルを作りました。
最近は家にいることが多く、ガパオライスが食べたくなったり、チキンライスが恋しくなったりといろんなものに手を出しています。きっと同じような方も多いのではないでしょうか。
アサイーペーストは冷凍品を使い、バナナ、グラノーラ、キウイなどをトッピングしました。アサイーペーストのパッケージも写真を撮ろうと思ったのに気が付いたら作り終えてしまいました。写真だけ貼り付けておきます。
ペーストは見た目よりなめらかでした。適度に酸味も甘味も感じられ美味しかったです。
ブラジル農務省ではアサイーペーストに規格を設けているそうで、固形分8%以上含まないといけないそうです。お家でアサイーボウルではなんと14%も含んでいるそうです(全てパッケージ情報です)。私はこれまでアサイーの固形分に注目したことがなかったので、今後買うときの参考にしようと思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。
お皿の大きさ「寸」
こんばんは。風が秋っぽくなったのは季節のせいなのか、台風のせいなのか。台風のシーズンは、停電が気になっていろんな電化製品のコンセントを抜くべきか迷います。まあ、もう少し待ってから決めましょうか。今日はお皿の大きさを示す単位について書きます。
お皿のサイズを示す単位
お皿の大きさは「寸」、「号」で表記されます。現在は長さの単位はcmですね。普段「3寸ですね~」なんて言いませんよね。でも不思議なことに今でもお皿の幅は〇〇寸で示すことがよくあるのです。最近ではお皿の幅をcmで表記するお店も多いですが、昔ながらの食器はまだ号、寸表記が多いのも事実です。寸と号は同じです。
1寸は何センチ?
1寸は3.03cmです。ですので、×3すればおおよそのサイズがcmでわかるわけです。これを知ってるだけでも、ぐっとお皿が短かに感じられますね。
豆皿、小皿、中皿、大皿の区別は?
豆皿は2~3寸、小皿は~4寸、中皿は5~7寸、大皿は8寸以上をさします。
とは言ってもこれはあくまで目安です。 大皿と言っても、縁の部分が大きいプレートもあって実際に盛り付けできる広さは中皿くらいなんてこともあり色々なんです。お皿の幅で豆皿~大皿は分けられていますが、実際は曖昧な部分も多いように感じています。
最後に1寸は約3センチこれだけ覚えていただければ、お皿選びの際にイメージがつきやすいかもしれません。それでは、本日もご覧いただきありがとうございました。